ゼツボウ色した、

暗闇

（嗚呼、）

目を閉じているから

暗闇なのは

あたりまえ

だけれど

（きっと）

ゆるゆると

目を開いても

広がるのは

暗闇

それだけで

（希望なんてない）

段々と

弱ってゆく

この躯が

酷く

恨めしい

イノチの

期限を

知ってしまった

僕は

もう、

ガラクタのようには

微笑えないよ














僕の気持ちが解るやつなんて、この世界には居ないんだよ。

ガラクタだらけの世界。

僕の周りは

ずっと

暗闇だった

一筋の光すら

無かった

ただ

ただ

絶望だけが

在った





希望は疾うに

死に

眼前に広がる

すべてが

ガラクタになった





たとえ

このまま

朽ち逝くしかないとしても

僕は

呪いを与えよう

すべてのひとが

すべてのガラクタが

消え去って

すべてが

偽物になる

そんな、呪いを














そう、これは復讐。

病床にて、

ねぇ、

ぼくだけをみて

ずっと

わすれないで

このてをはなさないで

かなしくなんかないよ

つらくなんかないよ

きみがいるから

きみがぼくのてを

はなさないでいてくれるから

のどのおく

せりあがる赫だって

たえられる

ねぇ、

ぼくは

もう

ろくに

こえだってだせないし

うでだって

うごかせやしない

そんなぼくでも

きみは

そばにいてくれる

わらいかけてくれる

そのことが

どんなに

倖せか






ああ、

ぼくは

きみに

もらってばかりだね







てのひらにひろがる、赫。もう、のこされたじかんが、すくないみたいだ。

戦うこと、それがぼくの存在証明。

そう、

生も死も

かんけいない

ただ

ぼくは

あのひとの

つるぎであればいい




どくん

どくん

心臓の脈打つ音が

うるさい

どくん

どくん

ぼくは

たたかうことでしか

きみのやくにたてない、から

ぼくは

もっと

つよくなる

そのために、














ならばぼくは、どんなことをしてでも、

穏やかな日々を。

ぼくは

きみのそばで

きみだけを愛し

きみとともに

いきてゆこう

たとえ

死が

ぼくたちを

わかとうとも

ぼくと

きみは

ずっと

いっしょだよ














やすらかなねむりを。