忘れたくはない。

失ったもの

忘れてはならない

記憶

僕だけでも

僕だけでも

覚えていてあげないと

だって

きっと皆忘れてしまうから

僕だけでも

心の奥に

仕舞っておかないと

過去の思い出は

いつか

色褪せて

消えてしまう

そのひとが

生きた証を

おぼえておきたい

例えそのことが

僕のこころを壊してしまっても















僕に課せられた、僕にしか出来ないこと。

ごめんね、僕が幼すぎたから。

巡る

ゆっくりと

しかし確実に

時は巡る

ああ、あの頃は

あんなに時が過ぎるのが

遅かったというのに

今ではどうだろう

はやい

はやすぎる

遅すぎて、それでいてはやい

あの頃に戻れたら良い

みんな居た頃に

戻れたら良い

失くしたものも全て元通りに

還ってくれば良い















あの頃の僕は幼すぎて、君を失うことの意味を知らなかった。

いつかまた会えるといいね。

ずっと、一緒に居られたらいいね

そんな甘い考えでこの世を

生きていくことが出来るはずないのに

ひとのこころは変わる

容易く、変わる

そしてセカイは

かみさまは

僕達を引き裂く

いつの日か訪れる死によって

僕達は引き裂かれる

かならず















君の居なくなる夢を見ました。ひどく儚い夢でした。

泣いても良いよ。

泣いても良いよ

君が言う

僕達は許されている

感情を持つことを

始まりの世界が

懐かしくて

あまりにも美しすぎるせかいが

眩しくて

苦しくて

ナミダが零れ落ちた

僕は泣くことが嫌いだ

僕が自分自身を悲劇の主人公とすりかえて

悲しんで泣くことが

たまらなく

くやしい

僕は、僕を哀れんで泣きたくはない

つよくなりたい

つよく

ねぇ、だから

泣いても良いだなんて言わないで













君の悲しそうな横顔が、目に焼きついて。

誰かが傷つくのがこわい。

悲劇のヒロインぶったお芝居

自分で解ってるよ

誰かが居なくなるのが

寂しいって泣いたって

どうにもならないし、

無駄だってこと

でも、僕の涙は止まる頃を知らず

頬を伝って水面に落ちるのみ

たった一人の人間が

何をしようとも

意味をなさないことくらい

僕だって痛い程理解してる

なのに、僕は

誰かの命の尽きる音がこわくて

耳から手を離せない



こういうのを、ぎぜんっていうの？