こいねがう、

あたたかい

君の笑顔

昔と変わらなくて、

止まっていた

時計の針が

動き出す




君は

誰にでも優しいから

勘違いしそうになる

愚かな僕を

赦して、ください




ごめんなさい

君を好きになって

ごめんなさい

忘れられなくて




踏み出すのを

躊躇うのは

トラウマが

頭を過ぎるから

（君にも）

（裏はあるのかな、）





もう二度と

会えないこともあると

（知っていたのに、）

ふと

気づいて

胸が痛くなる

苦恋。

久しぶりに会った

君は変わらず

やさしい




もう恋はしないって

決めたはずなのに

心が揺れてる

燻ってた昔の

想いが甦って

僕を苦しませる





そうだね

もう君に

会うこともないのに

こんなの

苦しいだけ




君には

もうかけがえのない人が

居るのかな

だからそんなに

余裕なのかな




眠っていたはずの恋心

もう一度

眠りにつかせて、

操り糸を切って、

この手が

君に届けばいいなと

生まれて初めて

心の底から

思った





零れ落ちる赫を吸った

絨毯の上

霞む視界

薄れゆく意識の中

君の手を、




今度は

今度は

諦めないから

君が

守ろうとしている

すべてを

僕も

守っていくから

彷徨い続ける、

廃れた屋敷

主の居なくなった領地

寂しげに鳴く鳥たち

白い花を

君に捧ぐ





あの日から

君はずっと眠ったまま

あの日から

君は帰ってこない




この手を

伸ばせば届いた

その距離に君は居たのに

いま

君は、此処に居ない

あの頃の僕も

君と共に在れば、

遅過ぎたんだ、

やっと

掴んだ手を

もう

離さないから




君が教えてくれた

立ち向かう術

延ばされた時間

僕は

有効に

使うことができるだろうか



すべてを

正しく紐解くことが

できたなら、

ボロボロな君

拾い上げて

僕は

前へ進むよ




黄金の剣

携えて

君を、

まもる